高校教員を辞めてイギリス大学院へそしてロンドンで就職|期待と現実のギャップ

教員転職

はじめに

前回の記事では、大学院修了後にロンドンで就職することになった経緯について紹介しました。

高校教員を辞めてイギリスへ渡り、大学院を卒業し、そのままロンドンでフルタイムの仕事に就く。

留学を決意した当初には想像もしていなかった未来が、目の前に広がっていました。

今回は、そんな私のロンドンでの仕事初日について書いていきたいと思います。

初めてのロンドンオフィス

初出勤の日。

私はロンドン中心部にあるオフィスへ向かいました。

ロンドンは、本当に大都会でした。

私が住んでいたカーディフとは雰囲気が大きく異なり、まさに世界有数の都市という印象です。

一方で東京とは少し違い、歴史ある建造物が街の至る所に残っています。

近代的なビルと歴史ある建築が調和した街並みは、本当に美しく、おしゃれでした。

オフィスに到着すると、まず感じたのは、

「すごい……。」

という一言でした。

ガラス張りの綺麗なオフィス。

開放感のある空間。

洗練された内装。

日本で高校教員として働いていた頃の職員室とは、まるで別世界でした。

「ロンドンで働いている。」

その事実だけで、自分に酔っていました。

高校教員だった自分が、イギリスの企業でフルタイム勤務をしている。

ここまで来られたことが本当に嬉しく、言葉では表せない達成感を感じていました。

研修初日から英語の洗礼

そんな高揚感とは裏腹に、現実は甘くありませんでした。

最初に始まったのは、新入社員向けの研修です。

社員が集まり、説明が始まりました。

しかし……

英語が全く分かりません。

大学院で約1年間、英語漬けの生活を送ってきたにもかかわらず、ビジネスの現場で使われる英語はさらに別物でした。

大学院ではアカデミックな英語が中心でしたが、会社では使われる単語も話すスピードもまったく違います。

私は研修の内容を半分ほどしか理解することができませんでした。

さらに追い打ちをかける出来事もありました。

研修ではイヤホンを使って説明を聞く必要があったのですが、そのことを事前に知らされていなかったのです。

慌てた私は、同じ日に入社したウクライナ出身の女性社員に向かって、

「イヤホン貸して。」

と、とんでもなく失礼なお願いをしてしまいました。

もちろん初対面です。

今思い返しても、「なんてことを言ってしまったんだ……。」と思います。

彼女は少し苦笑いをしていましたが、その後も気さくに接してくれました。

本当に優しい人で助かりました。

突然始まった英語での自己紹介

さらに追い打ちをかけるように、

「では、一人ずつ自己紹介をお願いします。」

と言われました。

もちろん英語です。

準備時間など一切ありません。

頭の中は真っ白になりました。

何を話したのか、正直ほとんど覚えていません。

名前。

大学院を卒業したこと。

何を学んでいたのか。

おそらく、その程度しか話せなかったと思います。

自分でも何を話しているのか分からないくらい、ボロボロの自己紹介でした。

大学院を卒業したとはいえ、自分の英語力の未熟さを改めて痛感した瞬間でした。

初めてマネージャーとして配属された店舗

研修が終わると、私が勤務する店舗へ向かいました。

私が配属されたのは、日本のアミューズメント関連のお店です。

今振り返ると、「よくこの仕事を引き受けたな」と思います。

ビジネス経験はありません。

海外での就労経験も、日本食レストランでのアルバイトだけ。

部下を持ったこともなければ、スタッフをまとめた経験もありません。

それでも当時は、

「どうしてもイギリスに残りたい。」

その気持ちだけで挑戦することを決めました。

この店舗のスタッフは全部で6名。

  • イギリス人:4名
  • マカオ出身:1名
  • 日本人:1名

日本では高校教員として働いていましたが、接客業の経験はほとんどありません。

ましてや海外で店舗運営をした経験など、当然あるはずもありません。

そんな私が、いきなり6人のスタッフをまとめる立場になったのです。

期待もありましたが、それ以上に不安の方が大きかったことを覚えています。

スタッフはみんな優しかった

店舗へ到着すると、一人ずつスタッフへ自己紹介をしました。

みんな日本の文化やアニメ、ゲームが好きだったこともあり、日本人である私を温かく迎えてくれました。

積極的に話しかけてくれるスタッフも多く、

「これならやっていけるかもしれない。」

そんな安心感もありました。

私自身も積極的にコミュニケーションを取ろうと努力していました。

ただ、その一方で、言葉ではうまく説明できない違和感も感じていました。

その違和感の正体は、しばらくして明らかになります。

実は店舗には長年働いているイギリス人スタッフが3人おり、事実上のリーダーのような存在でした。

この頃の私は、まだそのことの意味を理解していませんでした。

この先、彼らとの関係にかなり苦労することになるとは、この時は想像もしていなかったのです。

最後に

ロンドンでフルタイム勤務をする。

海外企業でマネージャーとして働く。

数年前まで高校教員だった自分が、この場所に立っている。

それだけで十分すぎるほど幸せでした。

この頃の私は、自分の人生が順調に進んでいると本気で思っていました。

しかし、この時はまだ知る由もありません。

この先、想像以上に過酷で、毎日がサバイバルのような日々が待っていることを。

次回は、実際に店舗運営が始まり、海外でマネージャーとして働くことの難しさや、日本との働き方の違いについて書いていきたいと思います。

読者の皆様へ

私は「高校教員を辞めてイギリス大学院へ留学する、そして転職する」という、少し勇気のいる選択をしました。

もし今、

・留学に興味がある
・転職を考えている
・教員として今後のキャリアに悩んでいる
・海外での生活や働き方に興味がある

という方がいれば、ぜひお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

私自身、多くの方に支えられながら留学や転職という挑戦をしてきました。

このブログで紹介している経験が、皆さんの次の一歩のヒントになれば嬉しいです。

感想や質問だけでも大歓迎ですので、お気軽にメッセージをお送りください。

▼前回の記事はこちら

「卒業後、ロンドンで働くことを決めた話」

https://motokyouin.com/london-job-after-uk-masters/

▼次回の記事はこちら             

「海外でマネージャーとして働くことの難しさ」
https://motokyouin.com/london-manager-first-challenges/

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