はじめに
今回はPre-sessional Course編の最終回です。
このコースには最後に修了試験があり、それを突破しなければ大学院へ進学することはできません。
私にとっても非常にプレッシャーの大きい試験でした。
実際に、この試験に合格できず、もう一度Pre-sessional Courseを受講することになった学生や、進学先の大学を変更した学生もいました。
私はなんとか合格することができましたが、苦戦した部分もたくさんありました。
ということで今回は、このPre-sessional Courseの最終試験について詳しく紹介していきたいと思います。
Pre-sessional Course 最終試験
最終試験では、これまで学んできた4つの技能についてそれぞれ試験が行われました。
・Writing(ライティング)
エッセイの提出
・Reading(リーディング)
文法問題と文章の要約
・Listening(リスニング)
音声を聞いて問いに答える
・Speaking(スピーキング)
プレゼンテーションとインタビュー
基本的には授業で扱ってきた内容の応用版という印象でした。
難易度も授業中の課題より少し高く、しっかり準備していなければ解くのは難しいだろうなと感じる問題ばかりでした。
それぞれの試験で60点以上が合格ラインとなっていました。
60点と聞くと、
「意外と簡単そう」
と思うかもしれません。
しかし、イギリスの大学では採点基準が日本とはかなり異なります。
感覚的には、日本で95点くらいの出来でもイギリスでは70点程度という印象でした。
そのため、60点というのは日本の感覚で言うと80点以上を取るようなイメージです。
ただ、授業の中で試験対策の時間もしっかり確保されていたため、極端に苦戦することなく試験本番を迎えることができました。
Writing(ライティング)
この科目に関しては、私が最も得意としていた科目でした。
しっかり準備することができたため、大きな不安なく試験に臨むことができました。
テーマは、
「ソーシャルメディアはコミュニケーションに悪影響を与えるのか」
というものでした。
このテーマについて、文献を引用しながら議論(Discussion)を展開していく必要がありました。
文字数は1,000 words。
許容範囲は前後10%だったため、900〜1,100 wordsの範囲でエッセイを書く必要がありました。
1,000 wordsと言われても、なかなかイメージが湧きませんよね。
そう思ったので、当時私が実際に提出したエッセイも記事内で紹介したいと思います。
今読み返すとかなり拙い内容ですが(笑)、参考になれば嬉しいです。
当時の私にとって1,000 wordsは本当に長く感じました。
授業中の課題は長くても600 words程度だったので、
「本当に書き切れるのかな…」
と不安だったことを覚えています。
しかし、実際に書き始めてみると意外となんとかなるものです。
無事に提出することができ、試験もしっかり合格することができました。

Reading(リーディング)
こちらも比較的得意な科目でした。
しかし、試験はかなりボリュームが多く、時間との戦いでした。
実際に周りの学生たちも、このReadingで苦戦している人が多かった印象があります。
内容は授業で扱ってきたものと同じで、
・文法問題
・文章の要約
が中心でした。
試験が始まって最初に私が行ったのは、問題全体を確認することでした。
すると、一番最後にある要約問題が明らかに時間のかかりそうな問題であり、配点も高そうだと感じました。
そこで私は、要約問題から先に取り組むことにしました。
時間は確か60分ほどだったと思います。
とにかく問題数が多かったため、時間との戦いでした。
要約問題に40分ほどかけ、残りの20分で文法問題を解いていくという形でなんとか最後までたどり着くことができました。
一方で、周りの学生たちを見ると、最初から順番通りに問題を解いている人が多く、最後の要約問題までたどり着けていない学生も少なくありませんでした。
やはり日本人は試験慣れしているのでしょうか(笑)。
結果として、こちらもしっかり合格することができました。
さらに、この2科目については学生の中でも比較的上位の成績で突破することができました。
元高校の体育教員で、IELTS5.0からスタートした私でも、必死に食らいついていけばなんとかなるんだという自信につながった出来事でした。
Speaking(スピーキング)
こちらはプレゼンテーションと、そのプレゼンテーションに関するインタビュー形式の試験でした。
プレゼンテーションは、大学院での研究をイメージしたような内容になっていました。
自分でテーマを設定し、調査を行い、その結果をまとめて発表するという形式です。
私はスポーツコーチングを専攻する予定だったため、日本の知り合いの指導者の方々に協力していただき、アンケート調査を実施しました。
※この課題では10名以上から回答を集めることが条件だったため、サンプル数はそこまで多くありませんでした。
集めたデータをもとに、自分が立てた仮説を検証し、その結果をプレゼンテーションで発表しました。
アンケートの作成からデータ収集、分析、発表準備まで含めると、およそ2か月かけて取り組んだ課題でした。
まさにPre-sessional Courseの集大成とも言える試験だったと思います。

ちなみに、後日のフィードバックで印象に残っている出来事があります。
先生から、
「なぜ女性の指導者のサンプルが含まれていないのですか?」
と質問されたのです。
私は完全に固まってしまいました(笑)。
当時は単純に知り合いの指導者へお願いしていただけだったので、性別について全く意識していませんでした。
しかし改めて考えてみると、確かに女性指導者への調査は行っていませんでした。
そもそも女性の指導者の知り合いがほとんどいなかったのです。
この時初めて、研究におけるサンプルの偏りや、多様性への考え方の違いを意識させられました。
プレゼンテーション試験の前日は緊張でほとんど眠れませんでした。
それでも何度も練習したおかげで、なんとか無事に突破することができました。
そしてプレゼンテーション終了後には、すぐにインタビュー試験が行われました。
皆さんは英語でインタビューを受けたことがありますか?
かなり緊張しますよね😅
私は初めてあのような独特の緊張感を味わいました。
この緊張感を感じたおかげで今ではあまり緊張することはなくなりましたが、当時は本当に必死でした。
このインタビューはスピーキング試験ではありますが、相手の質問を正確に聞き取る必要があるため、リスニングの要素も含まれています。
そのため、
「質問が聞き取れなかったらどうしよう…」
という不安もありました。
しかし、こちらもなんとかクリアすることができました。
Listening(リスニング)
最後はリスニングです。
正直なところ、この試験だけは最後まで手応えを感じることができませんでした。
なんとか合格はできたものの、
「自分が本当に聞き取れていたのか?」
と言われると自信がありません(笑)。
実際、どんな問題が出題されていたのかもあまり覚えていないくらいです。
以前の記事でも書きましたが、リスニングは成長を実感しにくい技能だと思います。
少しずつ力はついているはずなのですが、
「できるようになった!」
という感覚がなかなか得られません。
この約3か月のPre-sessional Course期間でも、リスニングについては最後まで大きな自信を持つことができませんでした。
最後に
このようにして、私はなんとかPre-sessional Courseを突破することができました。
途中に休暇期間などもありましたが、約3か月にわたって英語漬けの生活を送ったことで、個人的にはかなり自信がついていました。
もちろんリスニングに関しては最後まで不安だらけでしたが(笑)。
それでも、このコースの中で比較的良い成績を収めることができたことは、
「IELTS5.0からスタートした自分でも、努力すればなんとかなるんだ」
という大きな自信につながりました。
そして、いよいよ大学院の修士課程が始まります。
しかし、ここで積み上げてきた自信は、大学院の授業が始まった瞬間に見事に打ち砕かれることになるのです……。
次回からは、実際の大学院生活について書いていきます。
どのような授業を受けていたのか。
どのような課題に苦しめられたのか。
そして、留学生活最大の壁とも言える大学院での学びについて紹介していきたいと思います。
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このブログで紹介している経験が、皆さんの次の一歩のヒントになれば嬉しいです。
感想や質問だけでも大歓迎ですので、お気軽にメッセージをお送りください。
▼前回の記事はこちら
「Pre-sessional Course編⑧」
https://motokyouin.com/pre-sessional-course-speaking-listening/
▼次回の記事はこちら
「ネイティブの英語に絶望した授業初日」
https://motokyouin.com/uk-master-first-day-native-english/


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